生きているということの最近のブログ記事

ぼうっと暮らしているうちに、気がつけば不惑を経て数年。裕福というわけではないが、生活に困っているわけでもない。体調を崩しやすくなったのが、いつまでも若くはないんだなぁと思うくらいで、至って平々凡々に過ごしている。老後のことはどうするんだとか、いつまでも独りでふらふらせずに、後添えを貰いなさいとか、そういう声も無きにしも非ずだが、静かに暮らすのが性に合っているということなんでしょう。

あらゆることに勤勉であることを至上の美徳とする日本人の一員としては、ちょっと問題のある生活スタイルかなとも思うけど、そもそもそんなものって明治の富国強兵政策の下、当時政府が必死になって導入した学校教育で刷り込まれ続けた結果、「24時間戦いますっ!」てな勤労スタイルが全国で当たり前になっただけで、多少その価値観から外れたところにあるからといって、悲観もしないし、奮起もしない。歴史は偉大である。たかだか100年程度押し付けらた価値観は、真に根付くことなく、現実に追い越されようとしている。なので、真面目に働いてるんだから、いいじゃないか。で済んでしまう。

起きたら仕事に行き、ほやっとした顔で一日の仕事を済ませ、食事をし、寝床で横になりながらネットサーフィンをたらたらとしてると、眠くなるので、寝る。週末は買い物をし、洗濯物を片付け、馴染みのショットバーへ呑みにいき、この度めでたくそこのマスターと結婚して、来年子供もできる元アルバイトで、今や青色事業専従者となった女の子にお話のお相手をしてもらう。たまにセキュリティホールなんぞが知れ渡ったりするので、自分ちのサーバの面倒を見る。そうやって日々が過ぎていく。

多分、気がついたら、じじぃになっていて、やっぱりぼうっと生きていて、週末は馴染みのバーで呑んでるように思う。やっぱりコンピュータをいじってて、たまには若き日を偲んでギャルゲーなんぞをこっそりやってみたり。そんな風に生きてるんだろう。

何がしかの不安を生活に抱え、それでも概ね平穏に日々が積み重ねられていく。あっと驚くようなドラマもなく、劇的な事件もない。淡々と生きていく。良くも悪くも、それが現代風の幸せであると思う。人間万事塞翁が馬を心がけながら、今を洞察し、将来に手を打つ。言うは易く、行なうは難しの典型であるが、少なくとも心臓には良い生き方だと思う。

マスコミを信用せず、世の知識人が語るお仕着せの価値観を軽蔑し、得々と経験を語る輩は敬遠し、実績を言葉で粉飾しようとする人は聞き流す...ということを実践していたら、いつの間にかそういう生活になっていた。自分の責任を弁え、応分に果たすことに専念することで、心配は心配で終わり、あるいは結果を受け入れることができるようになる。やる気もないのに咆哮し、根拠のない戯言を弄することを覇気があると思い込んでいるような人には理解しがたいようだが、今、現代を生きていくには、多かれ少なかれ、必要な生き方だと思っている。

無批判に現状を受け入れ、馬車馬のように働くのは、奴隷が強制される生き方である。「不景気だから仕方ない」そもそも本当に『不景気』なのか?あるいはそうだとして、一生懸命働くことは良いことだと思うが、なぜそうなったのか考えているのか?「青少年の犯罪が増えているらしい。子供の身にもいつ何が降りかかるか心配で」増えている?増えているのか?仮にそうだったとして、心配しかしないのか?「北朝鮮の拉致問題は...」家族を応援し、政府に義憤をぶちまけることはさて置いて、国民として憂うるのはそれしかないのか?一見現状に不満を持ち、改革を求めているように見られても、自ら解決する意思がなければ、ただ騒げと命じられたから騒いでいる以上の意味はない。それは自立を求める精神には不要な勤勉さであると言い切ってよい。

勿論、現実を受け入れることは重要なことで、お手軽に済ませられる生活などありえない。背負った荷の重さはそれぞれにしかわからないということもわかる。だからこそ、自分で考えることができるようでありたい。拠って立つところを見失うことのないようにしたい。そうやってそして、恬淡と過ごしていくことが、豊かな暮らしを手に入れるための第一歩であると思う。

明日もまた仕事に行き、ほやっとした顔で仕事を進め、帰ってきたら食事をし、風呂に入って温まる。ちょっとビールなんかも呑んだりして、ネットサーフィンに興じ、床につく。週末はウェブサイトの模様替えなどを考え、年末も近いので帳簿データを整理する。いつもの日常を繰り返す。生きているということは、そういうことだと今この歳では考える。

そう。私は生きている。

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